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【Note】ペンションししくい料理人日記⑥

2026年04月13日 Comment(0)

Noteにも同じものを投稿しています。読みやすいほうでゆっくりお楽しみください


試作して、ダメ出しされて、ちょっとへこむ日。

お疲れ様です。
新メニューに向けて、試作と試食を繰り返しています。

料理って、完成した一皿だけ見ると華やかですが、
その裏はだいたいこんな感じです。

うまくいかん。

今日は、そんな日でした。


鯛の桜色クリームソース、のはずだった

画像

一品目は、
鯛の桜色クリームソース 揚げ牛蒡。

この時期の鯛は、身が引き締まってほんのり桜色。
「これは春っぽい一皿になるぞ」と、わりと自信ありでした。

ソースには、海陽町・ALLY’S FARM 有近幸恵さんの有機紫人参と紫玉ねぎ。
牛乳とバターでクリーム仕立てにして、色もいい感じ。

仕上げに新牛蒡をのせて、見た目も春。

…ここまでは完璧でした。

そして試食。

オーナー:「なにこれ?」

(あ、これあかんやつや)

ソースは薄い。
牛蒡は硬い。

いやでも…と思いながら自分でも食べてみると、

全部バラバラに食べたら美味しいのに、
一緒に食べたら、びっくりするくらい味がしない。

そんなことある?ってくらい、まとまってない。

「ソースならソースで、何がしたいのか決めなさい」
「魚を活かしたいのか、コクを出したいのか」

はい、完全に迷子でした。


阿波尾鶏、今度はいけると思った

気を取り直して二品目。

画像

阿波尾鶏のデミグラス 新玉ねぎ柚子バター。

鶏もも肉にデミグラス。
新じゃが、椎茸、人参で、ちょっと煮込みっぽい仕上がり。

そこに柚子の香りをきかせた新玉ねぎ。

「これはバランスいいやろ」と思ってました。

試食。

オーナー:「柚子いる?なにがしたいの?」

…また来た。

たしかに、デミグラスでまとめたいのに、
急に柚子で和の主張。

自分でも「なんで入れたんやろ」ってなりました。


料理は正直

なんとなく良さそう、で足したものは
だいたいバレます。

そしてちゃんと
「なんか違う味」になります。

料理って、優しくないです。

でもその分、正直です。


それでもやっぱり楽しい

試食して、ダメ出しされて、また考えて。

塩を少し変えてみる。
火加減を変える。
煮詰める時間を変える。

その繰り返しで、
ある瞬間に「これや」が来る。

今日は来ませんでしたけど。

でも、この時間があるから、
ちゃんとした一皿になるんやと思います。


今日のまとめ

・見た目だけでは料理にならない
・“なんとなく”はだいたい外れる
・オーナーの一言はだいたい正しい

そしてもう一つ。

ちょっとへこむけど、やっぱり料理は面白い。

また完成したら、ちゃんと胸張って出せる一皿として書きます。

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このブログについて

徳島県海陽町(旧宍喰町)でペンションを営業しております。
有名な観光地でもないですし、足の便もよくないですが、遠浅のビーチと深い緑の山々に囲まれ、最高のロケーションに恵まれています。

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